2010年04月24日

ピアノディスク

ピアノディスク本日、かねてよりご依頼いただいていたグランドピアノへの自動演奏の後付けを完了し、納品してまいりました。

昨年、私が修復した85年前のStarrというグランドピアノを気に入っていただいたお客様。ピアノを弾けない彼は自動演奏の機械が備わったピアノの購入を考えておりました。調べてみると、アメリカのメーカーが製造するピアノディスクという自動演奏のシステムなら、9割がたどんなグランドピアノにも導入可能ということがわかりました。これが去年の10月ごろ。

その後アメリカのピアノディスク社と何度も連絡を取り合い、取り付けの認定をもらうために2月に渡米。研修を経て3月から取り付け作業に取り掛かりました。

とにかく初めてのことなので、正直ものすごく神経を使いました。今まで自分が考えていたピアノの常識では考えられないこともありました。しかしアメリカで教わったことは非常に勉強になりました。ものすごいダイナミックな発想で事を成すアメリカ人の行動力には脱帽します。

後日ホームページにて詳細を紹介しますが、このシステムはとても楽しいものです。音楽のデータとなるMIDIを音声信号(FAXのピーみたいな音)に変え、オーディオプレイヤーから自動演奏の機械を操作します。よって、通常のオーディオプレイヤーならどんな機器でもピアノを演奏することができます。音声信号なので、自動演奏と音声(つまり歌や他の楽器などアコースティックサウンド)とシンクロナイズさせたり、ビデオとの同期演奏も可能です。

例をあげて言えば、自分のピアノに合わせてセリーヌ・ディオンやビリー・ジョエルが歌ってくれたり、チャーリー・チャップリンのサイレントムービーのBGMになったり・・・。

どんな聴きでも演奏できるということで、Apple社のiPodで自動演奏を操作することも可能です。そして、iPod TouchをWi-Fiインターネットに接続することで、ピアノディスク社が提供するインターネットラジオを通じて24時間ピアノの演奏を聴き続けることもできます。

出来上がったときはうれしかった~。これでひとつのプロジェクトが完了です。
また次のプロジェクトへ動き出したいと思います。


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Posted by かっちょ at 20:41│Comments(2)お仕事
この記事へのコメント
おめでとさん&お疲れさん!!
やっと完成しましたか。
やっぱり英語が話せるって強みですよね〜。
こんな提案が出来るなんて。

他の業者に頼んでたら、9割方ピアノ買い替えてたでしょうね。

とにもかくにも、うまくいってよかったね!
Posted by ニッシー at 2010年04月25日 14:07
>ニッシーさん

ありがとうございます!

長かったです。でも完成して良かった。
また飲みに行きます!
Posted by かっちょかっちょ at 2010年04月26日 15:43
 
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