南国ピアノスタジオのブログ

アメリカ製のグランドピアノを輸入しました。チッカリング(Chickering)というブランドで、ピアノ技術者の間では「初めて総鉄骨を用いたメーカー」として有名です。クラシック界ではフランツ･リストに献呈されて、現在でもブダペストのフランツ・リスト・ミュージアムに展示されているそうです。残念ながら1980年ごろ企業としてのチッカリングはなくなってしまいましたが、その歴史はスタインウェイよりも古く、多くの人々に愛されたピアノです。

こちらのピアノは1920年ごろ製造のベビーグランド。奥行き１６５ｃｍ×幅１５０ｃｍ×高さ９９ｃｍ。鍵盤は象牙と黒檀で状態は非常に良いです。外観はルイ15世モデル（Style Louis XV)といわれるもので、猫脚をはじめとした曲線のデザインが特徴です。

まだ到着したばかりなので細かい状態のチェックをしなければなりませんが、できるだけ早くお手入れしてピアノスタジオに展示したいと思います。