2011年11月21日

個性あふれる過去のピアノ

昨日触れた関東ピアノ屋さん紀行。一番うれしかったのは古いピアノたちの奏でる美音の素晴らしさでした。

単純に美しい音色もの、高音のキラメキと音の伸びが抜群に優れているもの、共鳴する弦で響きを豊かにしてホールにいるかのような感覚にさせてくれるもの、屋根の倒し方を工夫して演奏者により音を聞かせてくれるもの、などなど。

さまざまな効果をもたらす各メーカーの独自のアイディアが楽しませてくれました。同じピアノのはずなのに、こんなにバリエーション豊富だと魔法のようでした。

写真は20世紀初頭のニューヨークスタインウェイのA型。現代のスタインウェイと違う点が多々あって、調律師としては見ているだけでも楽しい一品でした。

中古ピアノの醍醐味は、時を越えて再び人を感動させてくれることにあると思います。子へ孫へ代々受け継がれるピアノもあれば、遠い海を越えた全く違う土地の全く違う文化の中で育った演奏家にも分け隔てなく音楽をプレゼントしてくれます。このピアノはどんな土地でどんな人が弾いていたのだろう、そう考えただけで楽しくなります。

いや~、ピアノって本当にいいものですね~(^0^)。


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Posted by かっちょ at 23:23│Comments(0)お仕事
 
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